2013年4月30日火曜日

今日は楽しい抗体検査。

学校から「抗体検査に行ってきやがれ。」という指示が出ました。
麻疹、風疹、水痘、流行性耳下腺炎の抗体があるかどうか、チェックしてもらうやつです。
病院等に実習に行かせてもらう際「こいつはシロだから大丈夫だ」「よかろう、入れ」っていうのがいるんですね。
ほんとに、血の気引きますよね、色んな意味で。
まず保険が効かないというね。月三万で生活費をやりくりしなきゃいけねえ貧乏奨学生から4点セットで10080円を毟り取っていきやがりましたよ、この抗体検査ってやつはもう、ああ。
あと採血ね。もう、30手前にして本当に恥ずかしいのですが、本当に注射が無理なのです。
以前、恋人とある検査で採血に行った際、「お願い…手を握ってて」なんて恥を忍んで潤んだ目で訴えた所「ははは、珍しくなにを甘えているんだい」とか何とか甘い雰囲気になりかけたは時すでに遅し。顔は一瞬にして土気色に変化。腕は震えて手は悴み、ああ、こいつはこのまま死んでいくんだなぁと達観したそうです。

もうどっきどきでしたが、看護師さんに本当に注射が苦手であると切実に訴えた所、ちっちゃい注射針一本刺す為にベッドに寝かせてもらい万全の体制で挑んでもらったことと、
採血してくれた看護師さんが私の血管をぷにぷにしながら呟いた台詞

「この太いのでイッていいかしら?」

が、すごいエロスな違う意味に脳内変換されてしまってパニックになっているうちにいつの間にか採血が終わっていたことが幸いし、倒れることなく終了致しました。

検査結果は一週間後です。
今思い出したんですが、「検査結果、31日までに提出しないとダメなんですが間に合いますか?」と尋ねたところ、先生

「4月31日?5月31日?」

って聞いたんですよね。

うん。

不安になって来ました。


言語聴覚障害診断

言語聴覚士を志す上で、ざっくり大きく「成人」か「小児」、どちらの仕事に就きたいかを一年生のうちから自分なりに考えておいた方が良いようです。実習に行くのにも希望出せたりするみたいですし。

小児は主に発達障害という、実際の年齢よりも発達がゆっくりのお子さんに対して、言葉をうまく話せるようになる為のお手伝いをするお仕事(習いたてのchishiki)です。

その小児のお仕事の中で、言語発達の遅れの有無や段階、原因などを調査するのに行うのが「診断」です。

その診断方法がですね。とにかく多い。
遠城寺式とか新版K式とかオギノ式とか(間違いはどれでしょう)やっぱりその子の成長に関わるものですしルールもめっさ細かい。当たり前だけども。

一緒にオモチャを使って遊ぶ中で、身体能力とか興味を示すものをチェックしたり、絵が書いてあるカードを見せて「これは何かなあ?」と聞いて、「りんご」「猫さん」とか答えてもらったりする中で、発音とか理解度とかをチェックさせてもらって、発達の段階をチェックしていくのですが。

これさ、もしその子が、その診断シートの項目に書いてある「ボール遊びが出来る」とか「自分の名前と年齢が言える」とかが、実際は出来る子だったとしてもさ、

私のことを「なにこいつー?生理的に受け付けないんですけどー」とか思われちゃったら、今日日のヤングは名前なんて個人情報を見知らぬおばはんなんぞに教えてくんないだろうし、ため息吐いて斜め右下を眺めながら髪の毛を人差し指でクルクル弄ぶばかりで私とボール遊びなんかしてくんないだろう。
『おもんないレッテル』を貼られてしまったが最後「あーあー、その絵の黄色いもんがバナナなんは知っとうけども、こいつと喋っとっても何もおもんないわ、無視無視」とかも余裕でありうる。

今の私には平成20年代生まれのナウでヤングなキッズの心をキャッチするスキルは皆無であり、その子の正しい発達の段階を知ることなんて絶対無理だと思うのです。

その点、その道ウン十年の先生はプロ。
もう子供達のカリスマ、教祖。
みんなニッコニコで、先生とやりとりしてるのすんごい楽しそうなのです。なんなんだこの違いは、ハーメルンなのか、私も笛があればああなれるのか。

検査の練習をお願いした友達の子供から検査用紙で頭ぶん殴られつつ、子どもの心を開く為、練習あるのみでがんばろうと思います。





2013年4月29日月曜日

一ヶ月弱が経ちました。

授業数が半端なく多いです。机上のお勉強を離れてはや七年。一日90分✖5限なんてね、あれは若さが成せる苦行だったのだね。毎日、あービール飲みてえってゆうてます。
授業は聴覚障害学やら言語学やらお仕事のことを教えてくれるものから、心理学とか、なぜか自分の歯型取ったりとか、生理学やら内科学やら病理やら医学チックな代物をどこぞの医院長から教えてもらったりとか様々です。毎日「へー」「ふーん」って、口開けてアホみたいな顔で聞いてます。
すでに頭パンパンマンになってきたので、復習と息抜きを兼ねて、ここで落書きをして発散していこうと思い立った、ゴールデンなウィーク。
ビールがのみたい。

2013年4月3日水曜日

明日はどっきどきな入学式でございます。

人生紆余曲折。明日から「言語聴覚士(STと略すらしい、略称を偉そうに書くのも恥ずかしいくらいまだ右も左も分かりません)」を目指すべく専門学校に通う事になりました。
御年すでに29歳です。なんつーか、崖っぷちというやつです。
初心や意気込みや投資金額を忘れかけた時の励みとして、覚え書き程度に駄文を綴っていこうと思います。

先日の話。
私がSTの専門学校に通う事になった、という話を恋人が友人の方に話したそうです。
そのご友人の方は、偶然にも私が通う専門学校を卒業した、現役バリバリのSTさんであります。
その話を聞いた瞬間、友人さんの時間は一瞬凍りつき、その後、壁に額を擦り付けてこう仰いました。


「学校のこと思い出すだけで気分悪い。」


まじかよ。
トラウマフラッシュバックするほどしんどいのかよ。


伝え聞きではありますが、その方の言葉をしかと刻んでおこうと思います。

「専門学校で学んだ知識は実践では通用しない。」

言いきられた。
どこの社会でも理想と現実のギャップは多少はあると思いますが、志高く夢を抱いて資格取得を目指す方が多いので、国家資格を取って就職した後、自分の描いていた業務と全く異なる仕事に意気消沈して、辞めて行かれる方もいるそうです。さよなら300万円弱の投資金。ああ。

『いつやるか今でしょ』の林修講師も、資格や入学の為の勉強なんて次のステップへのまでの切符みたいなもんだと仰ってますしね。世の中そんなもんなんですよね。

友人さん「彼女さん、真面目ですか」
恋人「うーん、まあ、生真面目かな」
友人さん「ああ、だめです。いかに要領良く手を抜くかが勝負です」

バイトは一年生の前期までしかまず出来ない。何度か発狂する。休みは盆と正月だけしか無いと思った方がいい。何度か発狂する。レポートの量がとにかく尋常じゃないくらい多い。何度か発狂する。クラスの一割は一年でリタイアする。何度か発狂する。

うん、何にも分からないけどとりあえず大変なことはものすごく良くわかった。

あと、言語聴覚士の学校で教えてもらえる内容と、社会から求められる業務になぜギャップが生じるのか等、この辺りはまた、おいおい詳しく書くことにする。

その他、直接色々教えて頂いて、無知なりに理解したことは、思てたより患者さんの命とか人生が変わる判断をしなければならない場面が多い職業であること。

特に嚥下(食べ物が飲み込めない方のリハビリ←おそらく大雑把です、すいませんすいません。)。単純な話、食べられなくなったら死んじゃいますもんね。

おいおい、教室の椅子に座るのなんて七年ぶりの弱った頭で授業に付いていけるのかよ。
試験受かるのかよ、それ以前に私なんかが務めていい仕事なのかよ。

でもね、やるしかないよね。いい年して学生になるっていう親不孝にも関わらず、実家の母親が紅白饅頭買っちゃったってウキウキしながら電話で言うてるしね。

入学式イブ。
不安と期待と意気込みやらで、春の嵐と共に現役の先輩に身をきゅきゅっと引き締められた一日でした。